あなたの心配・不安にこたえます。くまもとアレルギー相談室 @熊本県アレルギー疾患対策拠点病院

よくある質問

気管支ぜんそくの子どものために気を付けたいことは?

タバコの煙によってぜんそくになりやすく、発作も引き起こします。換気扇の下での喫煙であっても、お子さんに影響します。家族は禁煙するのが一番ですが、もし、どうしても無理な場合は室外で吸うようにしましょう。また、お子さんが理解できる年齢になったら、喫煙はぜんそくに悪いことを説明して、成人になっても吸わないように早めに指導しましょう。

また、ぜんそくの原因として、ダニによるアレルギーがあるお子さんが多くいます。室内のダニ量が増えるとぜんそく発作が起こる場合があります。掃除機でホコリを吸い取るのが効果的です。じゅうたん、布製ソファー、古い布団や座布団にはダニが多くいるので、なるべくこれらを使用しない方がいいでしょう。ぬいぐるみは布団の周りには置かないようにしましょう。

さらにはネコ、イヌ、ハムスターなど毛のあるペットはアレルギー症状を起こしやすく注意が必要です。動物の毛そのものもアレルギーの原因となるし、毛にはダニがつきやすいのです。どうしても飼育する場合は室外で飼育し、まめにシャンプーすることがすすめられます。ペットと接触してアレルギー症状が出てしまった場合には飼育を中止する覚悟も必要です。水槽で飼育できるペットは問題ないでしょう。

家庭環境以外に、運動や冷気はぜんそく発作の誘因となります。特に冷たく乾いた空気を吸う冬季のマラソン、スキーやスケート起こりやすいです。予防には、鼻で呼吸、マスク着用、準備運動が有用です。運動前にぜんそく治療薬を使用した方がいい場合もあります。運動した時に発作が出る(運動誘発ぜんそく)場合には、普段の長期管理薬が十分でない場合があるので、担当医に相談しましょう。