あなたの心配・不安にこたえます。くまもとアレルギー相談室 @熊本県アレルギー疾患対策拠点病院

アレルギー性結膜炎

白目の表面とまぶたの裏を覆う粘膜である結膜に、アレルギー反応による炎症が起こったものです。

症状

かゆみ、目やに、異物感が主な症状です。

目の赤み(充血)、結膜の腫れ(浮腫)などの症状もあります。ただし、他の病気でもこれらの症状は起こりますので、眼科医による診断が必要です。

原因

目の粘膜がアレルゲンに過剰に触れたり、長い時間さらされたりすると、粘膜内の「肥満細胞」が過敏に反応し、ヒスタミンなどのアレルギー誘発物質をたくさん放出します。それによって、さまざまな症状が起こります。

治療

まず、抗アレルギー点眼薬を使用します。アレルギー誘発物質が出ないようにしたり、出てしまった物質を中和します。 症状が強ければ副腎皮質ホルモン(ステロイド)点眼薬を併用しますが、副作用に注意が必要です。 増殖性変化を伴うものには免疫抑制剤を使ったり、手術をすることもがあります。

  • 花粉症の場合はゴーグルなどでアレルゲンとの接触を予防すること
  • 通年性アレルギーではダニが主なアレルゲンですので、掃除をして室内環境を整えること

などが大切です。

アレルギー性結膜炎についてもっと知りたい方は、こちらもご覧ください

【日本眼科学会 アレルギー性結膜炎】

【日本眼科学会 アレルギー性結膜炎の治療と対策】

よくある質問

アレルギー性結膜炎はうつりますか?

アレルギー反応はその人の体質や免疫の反応によって起こるので、他の人にうつることはありません。ただし、感染症である「流行り目(流行性角結膜炎)」の充血、目やにの症状はアレルギー性結膜炎と似ているので、眼科医による診察が必要です。

アレルギー性結膜炎がある場合、コンタクトレンズを付けてもいいですか?

コンタクトレンズが原因で、アレルギー性結膜炎の一つである「巨大乳頭結膜炎」を生じることがあります。
花粉症で目にアレルギー症状がある場合は、コンタクトレンズを使用することで症状が悪化することがあります。
可能であれば、花粉の時期だけでもメガネの使用をお勧めします。どうしてもコンタクトレンズを使いたい場合は「1日使い捨てタイプ」を選び、必要最短時間に限って使用するようにしましょう。

アレルギー性結膜炎に新しい治療薬があると聞きました。

抗アレルギー薬の成分が含まれたクリームが発売されました。
アレルギー性結膜炎を起こしたまぶたに1日1回塗ります。目薬に比べ作用時間が長く、目薬が苦手な子どもや、回数を減らしたい場合に有効です。ただし目薬との併用はできません。

プロアクティブ療法について教えてください。

例えば花粉によるアレルギー性結膜炎の場合、症状が出てから治療を始めることを「リアクティブ療法」、花粉が飛び始める前から抗アレルギー薬を使うことを「プロアクティブ療法」といいます。これで発症を未然に防いだり、軽くさせることができます。
症状がない状態でも薬の処方が可能です。前の年、目のアレルギー症状があった場合、主治医に相談してみましょう。

熊本大学病院 眼科

助教 筒井 順一郎

・日本眼科学会専門医