あなたの心配・不安にこたえます。くまもとアレルギー相談室 @熊本県アレルギー疾患対策拠点病院

子どもの
アナフィラキシー

アナフィラキシーは全身に起こる重いアレルギー反応で、呼吸困難や血圧の低下などを引き起こします。急速に進行し命に関わることがあるため、すぐに対応することが大切です。

症状

じんましんに加えて、呼吸の症状(せき・ぜーぜー・息苦しさ・喉の違和感)や、ぐったりする・青白い・意識がもうろうとする(アナフィラキシーショック)などの症状が出ます。
症状は急に始まり、短時間でどんどん悪化することがあるため、迅速な対応が必要です。

  • ぐったりしている、咳が続く、息苦しさを訴えるなどの症状がある場合は、アナフィラキシーの可能性があります。
  • ぐったりしていなくても、呼吸の変化には特に注意が必要です。
  • じんましんが出ないこともあります。「いつもと違う様子」に早く気づき、早急に対応することが大切です。

原因

アナフィラキシーは、体が特定の食べ物や薬などに強く反応し、全身に症状が出る重いアレルギー反応です。
小児では食物が主な原因で、卵・牛乳・小麦に加え、最近はナッツ類(特にクルミ)も増えています。

治療

できるだけ早くアドレナリン(エピペン®を使うことが最も重要です。エピペン®は命を守るための応急処置薬です。
アナフィラキシーが疑われる場合は迷わず使用し、救急車を要請しましょう。

アナフィラキシーの原因食品やエピペン®の使い方・タイミングを、家族や学校・園で共有しましょう。ぜんそくは呼吸症状を悪化させることがあるので、しっかり治療することが大切です。エピペン®は常に携帯し、万が一の際には迅速に使えるよう準備しましょう。

アナフィラキシーについてもっと知りたい方は、こちらをご覧ください。

【東京都 食物アレルギー緊急時対応マニュアル】

【日本アレルギー学会 アナフィラキシーガイドライン2022】

よくある質問

どんなときにエピペン®を使えばいいですか?

皮膚の症状に加えて、咳、息苦しさ、ぐったりするなどの症状が出てきたらすぐにエピペン®を使用しましょう。早期の対応が予後を左右します。

エピペン®使用による副作用が心配です。

エピペン®使用後に動悸どうきや手足のふるえが出ることがありますが、通常は一時的です。エピペン®の副作用よりもアナフィラキシーによる命の危険の方がはるかに重大です。命を守る薬なので、エピペン®使用をためらわないことが大切です。

エピペン®を持っていないのですが…。

体重15㎏未満のお子さんにはエピペン®の処方ができません。もしエピペン®を使うような症状が出たら、すぐに救急車を呼んでください。

熊本大学病院 小児科

特任助教 吉田 敬伸

・日本小児科学会専門医