あなたの心配・不安にこたえます。くまもとアレルギー相談室 @熊本県アレルギー疾患対策拠点病院

赤ちゃんのスキンケア

赤ちゃんの肌はとてもデリケート。毎日のスキンケアが、アレルギーの発症および重症化の予防につながります。

なぜ赤ちゃんのスキンケアが大事?

赤ちゃん期は皮膚トラブルが多く、湿疹がきっかけでアトピー性皮膚炎や食物アレルギーを発症することがあります。皮膚からアレルゲンが体に入り込む「経皮感作けいひかんさ」を防ぐことは、アレルギーマーチを防ぐ第一歩。皮膚症状が1~2週間以上続くとき、どんどんひどくなる時は皮膚科や小児科を受診しましょう。早いうちからのスキンケアの習慣と、ひどくならないように正しいお薬の使い方を身に付け、適切な時期に離乳食を開始できるようにしましょう。離乳食開始が不安な方は、医師に相談しましょう。

※ 口から摂取した食物に対して、体が過剰な免疫反応を起こさないように抑制する仕組み

どうしたらいい?赤ちゃんの湿疹治療

「スキンケア(洗浄と保湿)」、「塗り薬」、「悪化するきっかけを減らす工夫」の3つが治療の基本です。どれか一つではなく、バランスよく組み合わせることで、赤ちゃんの肌を健やかに保ち、重症化を防ぎます。

スキンケア① 洗浄

よく泡立てた洗浄料を使い、手のひらで優しくなで洗いします。ぬるめのお湯(約38℃)で十分にすすぎ、タオルで押さえるように拭きましょう。

1.アウトバスの紹介・準備するもの
2.顔は洗いにくい
3.くびれをよく洗おう
4.頭の洗い方
5.全身を洗う
6.泡立てが重要
7.石けんの種類

スキンケア② 保湿

保湿剤の量は、皮膚がてかっとするくらい、ティッシュが1枚張り付くくらいが目安です。保湿剤を塗っていてもざらざら、かさかさが続くときは、お薬が必要なサインかも。皮膚科や小児科で相談しましょう。

8.保湿剤の種類
9.保湿剤を塗る量の目安
10.保湿剤の塗り方

塗り薬

塗り薬、特にステロイド外用薬は、赤ちゃんの湿疹やアトピー性皮膚炎を治すための基本となるお薬です。皮疹の重症度や年齢・部位に合わせて、適した強さ・種類を使い、炎症やかゆみをしっかり抑えます。

塗り薬をやめるのが早すぎると、ぶり返してかえって長く塗る必要があることも。医師の指示に従って塗り薬を使用しましょう。4週間ほど使っても改善しないときや、症状が強い場合は、皮膚科専門医へご相談ください。(アトピー性皮膚炎ガイドライン2024)

悪化のきっかけを減らす工夫

赤ちゃんの肌はとてもデリケート。よだれや汗をこすって拭くと刺激になりやすく、ベビーカーや抱っこひもで蒸れたりこすれたりすることが悪化の要因になることも。
湿疹を繰り返すときは、おむつや肌着など肌に触れるものの素材を見直してみましょう。やわらかく肌触りの良い衣類で皮膚をやさしく覆うことは、摩擦や紫外線から肌を守る助けになります。

この内容は熊本大学病院の医師が監修し、最新の医学的知見に基づいて作成しています。ただし個々の症状には差があるため、自己判断での治療変更は避け、必ず医師にご相談ください。